高専なんか怖くない

現高専生が高専について感じたままを記録し、まれに本や映画の紹介をします。寮生は暇なんですよ。

高専に入学しようとしている人へ

現中学三年生は奮闘している時期だろう。自分の進みたい進路に向けて頑張っているに違いない。

自分もこの時期はなんやかんやありながら勉強していた気がする。

早い人では私立の専願受験まで一か月半ほど? かな。

 

そして、高専の受験も数か月ちょっとか……。

 

高専は県の問題と傾向が違うから苦戦しているかもしれない。

 

自分は体感的に県の問題の方が簡単に感じる。実際に本番を受けたわけではないので、そうだと決めつけがたいが過去問ではそう思った。

本当に難しかった。

 

でもどうして自分はそんなに高専に入りたかったんだろうか。

何に惹かれた?

何が理由だ?

 

特別機械を弄ったりするのが好きだったわけではない。車や飛行機、電車など、どれ一つ興味が無かった。

周りには親が自動車の修理、販売を生業にする人がいて、将来そういう職に就きたいと思っている人もいる。

 

若いうちから専門的分野を学びたかったからか。

んなわけない、と自嘲する。勉強は嫌いだ。

増してや何の興味もない分野だってのに。

 

五年間終えたら、就職百パーの名に釣られた?

まさかぁ、働きたくないです。

しかも自分が好きな事ではありません。

 

どうして高専に入学しようと思ったんだろう。

自分は親戚のおじさんに存在を聞かされて、何故か不思議とカッコいいと思っていた。

分けわからない。

 

でも現に、合格し入学してから二年も経っている。

謎だ。

 

今、入学しようと考えている人たちは本当に、いやどうして高専に入学したいのだろうか?

 

工業系だって最悪、大学からでも学べるんだ。そんな若いころから自分の進路を狭めてどうする?

 

同級生に先生になりたいという人もいた。その人は来年、三年までの過程を終了し退学するそうだ。

過去にだって何人もの人が、別の夢を見つけ高辞めて言った者も居る。

別に高専に入るのなら、確固たる信念を持って入学しろと言っているわけではない。

 

でも本当に高専に入学して後悔はしないか。

今一度考えてほしい。

 

 

自分は毎日の学校生活は楽しいと思っている。実際、ここの高専に来てから毎日が楽しいし、時間が過ぎるのも早い。

 

だけど、やっぱり疑問に思う。

高専に入って正解だったか。

別の道だってあったのではないか。

 

留年や退学者が後を絶たない高専だが、自分は大好きな場所だ。

 

でも、自分が学びたいことはここでは学べない。

 

何度もくどいと思うが、普通の高校に入ってゆっくり自分のしたいことを探してみるのも悪くは無いだろう。

時間はまだある。

 

どうか、もう一度考えていただきたい。

高専に入学して何をしたいのかを。