僕たちがやりました 荒木光 金城宗幸 感想 ネタバレあり
あらすじ
ボウリングのハイスコア更新できそうだし‥
来週 けっこー観たいテレビあるし‥
ツルんでるパイセンは金持ちだし‥
俺の人生 希望しかないわぁ
と、いう登場人物のトビオが今の現状を語る場面から物語はスタートします。
一巻表紙の奴です。
最初はだらだらと日常のシーンが続きますが、一巻の終わりに主人公たちがお遊び半分で他校の学校に嫌がらせをします。
嫌がらせというか、主人公サイドのマルというキノコヘッドがその学校の生徒にイジメられたやり返しですね。
夜中に学校の至る箇所にプラスチック爆弾を仕掛け、昼間に爆発させようと企みます。
しかし、ほんのいたずら程度のつもりが近くに置いてあったプロパンガスを巻き込み、結構な大火事を起こします。
十人が死亡しました。
それで主人公たちはどうなるのかというわけです。一巻の大まかな流れですね。
しかし、主人公たちサイドがクズすぎる。
他の登場人物もクズが多々登場しますが、それでも際立ってクズ度が光りますね。
特にマルというキノコヘッド。
こいつが全ての元凶と言っても過言じゃない。(上の奴)(下は金持ちの先輩)
他のキャラに関しては憎めないというか、仕方ないのかなぁと思いますがこいつは駄目。
とにかく愛らしい見た目に反して(そうでもないか)、腹黒く物語をどんどんやっかいにしていきます。
一番警察にびびったりして、先輩からもらった口封じの金を他の二人から盗んだり、盗まなかったり挙句の果てにはその金で風俗行ったり、高級な食事を楽しんだり……。
実際描写の中で一番えぐかったのは彼です。
とにかくやりたほうだい。
一巻ではとにかく仲良さそうに見えた彼らですが、蓋を開けたらとんでもない。
色々と露呈されますね。
作風としては闇金ウシジマくんとかそちら方面に近い物語。
読了感は悪く、人の醜い部分が描かれます。
シナリオ展開は目茶苦茶面白い。
どんどん先が気になります。
話の展開がコロコロ変わって、一難去ったと思えばまた一難。
ほとんど自業自得なんですが。
それに巻き込まれる彼女らもたまったもんじゃありません。
この子とか最初ただのギャルやないかい、と思っていましたが読んでいくうちに評価がが逆転していく珍しい女の子。
めっちゃ良い子やん。
この子も作中でトビオの彼女になりますが、とにかく優しい子。
本当に他が酷すぎて彼女らだけがこの作品の救いです。
他にも面白要素が……。
こんなのとかアカンでしょ!
他にもたくさん知っている芸能人の方が登場しますのでそれも見るべきポイントですね。
もうとにかく後味の悪い作品ですが、読んでみる価値は大ありです。
四月に最終巻は発売されますので一気読み推奨します。
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